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第9回鉄骨工事雑学講座

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皆さんこんにちは!
有限会社本多工業、更新担当の中西です。

 

~専門用語~

 

鉄骨加工業は、鋼材を切断・穴あけ・溶接などで形づくり、現場で組立てる一連の流れを担う職能です。正確な施工と安全を実現するために、「専門用語」を理解し、図面や仕様書に即した作業が求められます。ここでは、鉄骨加工・組立の現場で使われる重要用語をカテゴリ別に深掘り解説します。


① 図面で使われる基本記号・略語

用語 意味
GL グラウンドレベル。基準となる設計面の高さ。
L=5000 部材長さ(mm)を示す指示。例:5 mの鋼材。
Φ18 穴径18 mmのドリル加工を示す。
T=10 板厚10 mmを示す指示。
HTB/HTC 高張力ボルトの種類。HTBは高張力ボルト、HTCは高張力キャップボルトの略。

② 加工指示・仕様に関する用語

用語 内容
切断長 切断後の鋼材長さ。加工前に精度確認が必須。
マーク(刻印) 鋼材に打つ識別番号。組立現場での部材一致確認に使用。
ドリル加工 穴をあける工法。ボルト径・位置・公差規定が重要。
溶接記号(JIS Z 3021など) 図面上の記号で、溶接の種類や部位を指示。
ビード 溶接後の盛り上がり部。墨筋に沿う適切な幅・高さが求められる。

③ 組立・現場用語

用語 内容
アンカーボルト 基礎に打ち込み、柱を固定するボルト。長さ・埋め込み深さの管理が重要。
グレーチング 通路床などに使われる格子状鋼材。荷重条件に応じて材料を選定。
仮ボルト 仮組み用のボルト。本締めは検査後に行う。
正ボルト / 裏ボルト 接合方向により区別。正面・裏面どちらから締めるか指定あり。
カラー入れ 部材間隙をスペーサーで保持し、ズレや変形を防止する措置。

④ 品質管理・検査に関する用語

用語 内容
NTT/UT 表面・内部の非破壊検査。NTT=浸透探傷試験、UT=超音波試験を指す。
バリ 切断エッジにできる突起。バリ取り(処理)により品質保持。
寸法公差 長さ・位置・角度などの許容範囲。組立精度に大きく影響。
R検査 部材のR曲げや穴位置など、R関連の検査項目。
表面処理(ケレン・塗装) 錆止め・塗装等の下処理を含む一連作業。施工・乾燥条件の徹底が求められる。

⑤ 加工・組立での注意ポイント

  1. 図面の読解力が品質に直結
     切断長・穴位置・ボルト仕様など、複数図面を照合して確認。

  2. マーキングは真っ直ぐ・鮮明に
     識別情報の誤解を防ぐため、墨線や刻印は丁寧に。

  3. 加工時のバリ処理と寸法確認
     溶接・組立に支障が出ないよう、手間を惜しまず品質を担保。

  4. 非破壊検査は計画と記録が命
     検査計画と合格証の管理で、現場での再チェックや証跡を明確に。


鉄骨加工業における専門用語は、品質・安全・効率を支える共通言語です。適切な理解と運用が、ミスのない現場と信頼に繋がります。特に図面読解・加工精度・検査手順を知り尽くすことが、一流の職人への第一歩です。

 

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