皆さんこんにちは!
有限会社本多工業、更新担当の中西です。
~“現場が止まらない”~
鉄骨は「図面通りに作って立てる」だけでは回りません。設計・製作・建方が一体となった段取りで、通り精度・工期・安全を同時に成立させるのがプロの仕事。この記事では、現場でそのまま使える勝ちパターンを、チェックリスト付きで解説します。✨
1|全体工程MAP(まず全体像)️
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基本設計・詳細検討(仕口・継手・耐火仕様)
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施工図・現寸(衝突・納まり検証)
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材料手配・トレーサビリティ設定(ミルシート紐づけ)
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工場製作(開先→仮付→本溶接→矯正→孔あけ→仮組)
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素地調整・塗装/耐火仕様の確認
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出荷・輸送(番付・荷姿計画)
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建方(クレーン計画・通り出し・本締め)
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最終調整・検査・引渡し
コツ:“前工程で次工程の条件を確定”。未決のまま進めると全てが後手に回ります。
2|設計・ディテールの要点(不具合の8割はここで決まる)
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柱梁仕口:高力ボルト本数/ピッチ、座金の当たり、レンチクリアランス
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梁成・スリーブ衝突:設備・ダクト・配管との干渉はBIMや干渉表で先消し
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デッキ合成:スタッド位置と溶接可否、端部の座屈止め
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柱脚:アンカー配置・ベースプレート厚・グラウト納まり
3|材料・トレサ管理(後追いできる体制)
4|工場製作の勘所(まっすぐ作る)
5|出荷・輸送(建方順=積み順)
6|建方計画(クレーンと風と人の動線)️️
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揚重計画:作業半径・ジブ長・吊荷重表で余裕を確保
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通り出し:基準通り(X→Y→高さ)で基準柱を先に決める
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仮ボルト→本締めの順序・階ごとの仮ブレースを事前定義
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強風・雷・降雨時の中止基準は明文化(現場裁量にしない)
7|精度・安全・品質のチェックリスト ✅
8|写真台帳
「日付_工区_部位_内容」
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全景(建方エリア) → 2) 部位(仕口・柱脚) → 3) 寸法UP(スケール写り込み)
是正後は同アングルで再撮。Before/Afterが一目で分かるように。
鉄骨工事は段取りの競技。設計→製作→建方を一本の線でつなぐだけで、通り不良・再作業・待ち時間が劇的に減ります。